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平成7年度共同研究C
木質材料の高機能化に関する研究
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質材料の高機能化に関する研究
質問の概要:水熱処理による木材の高機能化に関する研究 回答の概要: 本研究では、県産材のスギ材の需要拡大を目的として、低質材の高度利用、高機能化について検討する。まず、高機能化を行うにあたって、他材料との複合化の際、問題となる細胞壁孔の開放・破壊を行い、乾燥性・透過性の改善を行う。次にこれら透過性の改善を行った材について、機能性を持たせた薬剤を注入し、複合化反応を行い、高機能化木材を生成する。これら一連の手法において、高温高圧状態の水による水熱処理を基礎として検討を行う。 一般にスギ等の針葉樹は、より進化した構造を持つ広葉樹のように導管を持たず、水分や養分の運搬を仮導管と呼ばれる細胞を通して行っている。隣接する仮導管間は細胞壁孔の中の有縁壁孔と呼ばれる一種の弁の開閉によって物質の移動が行われ、樹木全体へ水分、養分が供給される。しかし死細胞となった心材部ではこれら有縁壁孔は、トールスが片方の壁孔縁に引き寄せられた状態のaspiration、リグニン等樹脂成分の沈着によって目詰まりが生じ心材化した状態のincrustationの2つの状態で閉鎖していると考えられている。一方、活細胞である辺材部でも有縁壁孔は伐採後乾燥によるaspirationによって閉鎖してしまう性質を持つ。このため、針葉樹は内部の水分の難拡散性に起因する乾燥性の悪さ、薬剤の注入性の悪さ等の短所がある。特にスギはその傾向が顕著に現れ、スギ材の利用開発にとって大きなネックとなっている。そこで、「水熱処理による乾燥性・透過性の向上」では、複合化を行うに当たって問題となる含浸性を向上させるために、水熱処理によってスギ材閉鎖壁孔周辺の沈着物質を洗浄、除去し、仮道管間の透過性を向上させ、強いては木材全体の透過性、含浸性を向上させることを検討した。その評価として乾燥速度、気体透過性、および力学的性質の比較によって行った。 |
サイト 管理者 | 2004-07-12 13:54 | 1016 KB |
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木質材料の高機能化に関する研究
質問の概要:第T章 緒 言、 第U章 木質材料の質感表現技術とマルチメディア分野への応用に関する研究 回答の概要: 間伐材や集成材は表面的には節が多く色変化も大きい。CG(コンピュータグラフィックス)を用いてデザインシミュレーションを行う場合には、このような特徴を表現する技術が求められる。また、壁面など大面積の対象物については、単一のイメージによる不自然な繰り返しパターンを防ぐために、多様な模様を簡易に生成する技術が重要となる。これまで、自然保護とは無縁と考えられていたC G技術も、貴重な木材資源の効率的活用や、末利用資源の有効利用を進めるのに、デザインシミューレションの分野から貢献することが可能であると考えられる。 本研究は、間伐材や集成材を含めより広い範囲の木質材料の質感を、CGでよりリアルに表現する手法を確立することを目的としている。本文では、樹木の成長過程における枝分かれなどを考慮した木目模様の発生モデルと、天然の木材からサンプリングした年輪パターンをマッピングすることにより、リアルな木目模様を生成する手法を提案する。この手法を用いることにより、節の表現や多様な木目模様の生成が可能となり、また樹種に特有な木目模様を生成することが可能になった。 本手法は、工業デザインにおける外観シミュレーションに有効であるばかりでなく、多様な画像を簡単に生成することができることから、マルチメディア分野へも応用が可能であると考えられる。 |
サイト 管理者 | 2004-07-12 13:40 | 3123 KB |
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木質材料の高機能化に関する研究
質問の概要:第V章 高機能性木質内装材の開発と製品化に関する研究 回答の概要: 鳥取県内家具業界では婚礼家具をはじめとする収納家具が主要な位置を占めている。しかし、婚礼件数の減少と婚礼に関する習慣の変化などによりその出荷は伸び悩んでいる。また住宅の状況に目を移すと、箱型収納家具は住宅の一部として組み込まれた収納スペース、あるいはその中間にある造り付け家具にその役割を取って代わられつつある。その結果、室内では家具というよりむしろ壁の一部あるいは内装の一部として扱われることが多くなっている。そのような状況を受け、鳥取県家具業界においても、次第に造り付け家具への転換を図る業者がでてきている。 造り付け家具は、従来の置き家具とは異なり、先にも触れたように居住空間における内装の一部として捉えられなければならない。収納機能は同様であっても、従来家異とは異なる住生活空間の構成要素となるため、新たな商品展開とともに住生活空間への提案が必要である。造り付け家具への転換を図る県内家具業界においては、新たな商品展開と住生活空間への提案を行うべく、スギ材の利用に取り組んでいる。鳥取県産の代表的樹種であるスギを用いた室内内装はその木目の美しさ、柔らかさから快適な居住空間を提供できるものと考えている。 しかしながら、なお一層の商品の差別化、高付加価値化を目指し業界においては造り付け家具表面材に用いることのできる高機能な内装材料の開発が求められている。家具を内装の一部として捉える状況は今後一層進むものと考えられ、本研究開発では業界の動向に応え、家具表面材を内装材として捉え高機能内装材の開発を行う。高機能性内装材に関する技術開発には鳥取県産スギ材を用いる。 本技術開発は新しい加工、処理方法、商品開発について提案、提示しうる“提案型製品”の開発を念頭に行い、鳥取県の木製品製造業から全国に向けて特徴のある新製品、新商品に関する発信を目指す。また、鳥取県には、スギ材を多く使った住宅、建築物を手がけているメーカー、内装材等の加工を行うことにより従来の素材生産業である製材業からの転換を図っている事業所も多い。本開発の波及効果はそれらのメーカー、事業所に対して非常に大きいと考えられる。 |
サイト 管理者 | 2004-07-12 13:48 | 454 KB |
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