技術分野

    □電気・電子 □無機材料  ■土木・建築、□機械・加工 

    □金属材料  □繊維・紙  □情報・通信 □輸送 

    □計測・試験 化学・薬品 □食品・バイオ □医療

    ■有機材料  □生活・文化 □その他

    資料番号 0820
      利用分野・適用製品

    不燃建材(構造材,内装材)

    断熱材

    エクステリア材

    タイトル】木材の難燃性向上技術
    キーワード 】不燃木材、間伐材、無機系難燃化薬剤、無機系接着剤、合板
    用途/効果】木材の難燃化、高強度化、高耐朽性および耐蟻性向上
    シーズの概要】近年、物質的な豊かさだけではなく、人間に優しく安全で健康的な 生活が求められるようになってきた。さらに、地球環境への優しさも求められ、平成9 年度の京都議定書に代表されるように、地球環境保全対策の中でも二酸化炭素放出の削 減が急務である。木材は、持続的再生産が可能な数少ない重要な資源である。より多く の二酸化炭素を固定するためには、間伐によ り健全で若い森林を育成することが必要であり、また伐採した木材を腐らせたり燃やしたりすることなく、より長く使用することにより二酸化炭素の長期的固定が可能になる。

     そこで我々は、間伐材の有効利用方法 として、新たな用途である不燃木材の開発を進めている。従来、燃え易い木材を不燃化 する代表的な手法として種々の薬液注入が提案されているが、不燃建材として認められ た木材はほとんどない。我々は、シックハウスの原因物質放出の心配が少ない無機系難 燃化薬剤を用い、木材の難燃性を向上させ、不燃建材を作製する技術を開発した。この 薬剤で難燃化された木材の更なるメリットとして、強度および硬度が向上し、耐久性も 高まる。このため、これまでは法律により使用することが出来なかった建築構造材であ る防火扉、 内装材などとしての使用が可能である。また、高い耐朽性・耐蟻性も持つため、一般的には腐りやすくシロアリの被害にあいやすいエクステリア材料としても利用可能である。

     このように様々な利点を併せ持つ不燃 木材を開発し提案することにより、より多くの二酸化炭素固定、さら に固定の長期化を可能にすることで地球環境保全に貢献できる。また、間伐材の付加価値を高めることで、日本の林業の活性化と、それによる森林保全への貢献も期待できる。

    解説】燃え易い性質を持つ木材 を難燃化するために、ホウ酸ホウ砂系の無機系難燃化薬剤を木材中に含浸させる。含浸 時に加圧装置を用いたり、含浸が容易な木材形状とすることで、より難燃度を高めるこ とができる。さらに難燃性の水溶性無機系接着剤を用い、難燃化させた木材を積層する ことにより様々な厚 みを持つ難燃化合板を作製することも可能である。コーンカロリーメーターによる評価試験の結果、建築基準法の「不燃材料」として合格する不燃木材を得ることに成功した。

    図1に、不燃処理合板と無処理合板 を8秒間(下段)と60秒間(上段)ガスバーナーの炎を当てた燃焼試験結果の写真を示 す。写真から,不燃処理合板は60秒間試験後も 燃焼が広がっていないことがわかる。この不燃木材は、屋内の内装材として使用しても安全で、断熱効果もあるため、健康的で環境に優しい省エネ住宅材料として有望である。

    開発状況 開発フェーズ □実用化フェーズ:
    知的財産権  
    コンタクト先 産業技術総合研究所 中部センター

    TEL:052−736−7370 FAX:052−736−7403

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